都会に向けて地方が「こっち見てよ」という試みについて

「地方と都会」の関係について、ピシャっと言い放っていたtweetがあったので思わずretweet

だめなSNSユーザと、だめな地方PRって似てるような気がする。まず自分側が面白くない点に気付くべきだよね。なんにもなさそうのに「フォローしてください」とか「いっぺん遊びにきてください」とかは有り得ないからさ。
@jetdaisuke


結局、コンテンツもないのに「地方にきてください」と言っても、実際に都会の人の目を向けるのは難しいですよね。
そんなことを思うきっかけになったのは以下の別の記事。


http://d.hatena.ne.jp/komoko-i/20110918/p1


地方に住んでいた時感じていた、「都会」を見ることしかできないもどかしさ。


「あこがれ」も「あきらめ」も、見ることしかできないからこそ生まれるものだと思います。自分が視線の先に参加することができないから、相手にあこがれ、うらやむ。自分の持っていないおもちゃを持っている相手のように。

だからこそ、地方の人は都会に対して、「こっち向け!」とアピールしがちです。自分だけが都会に対して「あこがれ」を持っている不公平感を払しょくするために。

地方からどんどん発信してよいと思います。

地方でも元気にやっている人がいるんだってことをもっとアピールしたい。


これまで一方通行だった視線(地方から都会に対する視線)を、地方にも向けようとする姿勢。
そして、今現在多くの地方部で行われている地域活性化などの試みと、同様の考えだと思います。


けれども、冒頭のtweetでもあるとおり、コンテンツの量とか面白さでいったら、どうしたって地方は都会に、負けてしまう。(ここで「コンテンツ」が何を指すのかにもよると思いますが。)そのあたりをよく考慮せず、とにかく「声をあげる」ことを目標にしてしまうと、むしろ他の声と混ざって埋没してしまうのではないか、と。


「地方にも面白いことがあるよ!」と声を出して、都会の視線を地方に振り向かせようとするだけでは、うまくいかないのだと思います。部分的には、うまくいくかもしれません。いくらかの人々は、地方を向いてくれると思います。ただ、声の大きさで勝負する限りは、どうしたって数が多い方が勝ってしまうのです。

じゃあどうすればいいの、という問いに、具体的な答えは何も用意がないのですが、今の気持ちを記録する意味で、postしておきます。