【東日本巨大地震】「ヤシマ作戦」に賛同します

昨日の記事の「節電」に関連して。


以下、本日(3月13日)10時半現在で出された東京電力のプレスリリースです。
いまだ、停電中の世帯が多くあるとのこと。
東北地方太平洋沖地震における当社設備への影響について|TEPCOニュース|東京電力

【当社サービスエリアにおける停電状況】
・合計 約28万軒が停電中
  東京都 :    0軒
  神奈川県:    0軒
  栃木県 :  7,221軒
  千葉県 :   622軒
  埼玉県 :    0軒
  群馬県 :    0軒
  茨城県 : 271,361軒
  山梨県 :    0軒
  静岡県 :    0軒(富士川以東)


・電気の復旧については全力を挙げて取り組んでおりますが、本日につきましても、極めて厳しい電気の需給状況が予想されます。何とぞ、広く皆さまの節電へのご協力をいただきたく、お願い申しあげます。

この事態を受けて、Twitterを中心に「ヤシマ作戦」が盛り上がりを見せているそう。
ソース:節電徹底へ「ヤシマ作戦」賛同者がTwitterで広がる - ITmedia NEWS


ネタ元はエヴァで、5使徒ラミエルを狙う超長距離射撃のために日本中から電力を集めた作戦の内容になぞらえている。
エヴァを見ていた世代にとっては、「節電」という地味な言葉を、「日本中が一丸となって協力する」というアニメのシーンにオーバーラップさせる事で、ポジティブに変換できる、素晴らしいネーミングだと感じています。


ただ、一部には不謹慎だと感じている人もいるようで、作戦の発起人自らコメントも出しています。
http://nerv.evangelion.ne.jp/about.html

しかし、一部では不謹慎だと思っている方もいらっしゃいます。誰かが賛同しているとき、誰かは反対するものです。仕方ないのですし、節電行動の動機がヤシマ作戦であっても、そうでなくても必要とされている行動です。


反対する人の気持ちは、理解できます。アニメの内容に現実をオーバラップさせる、という事に対して嫌悪感を抱くのも当然のことでしょう。


ただ、重要なのはいまだ停電している地域が厳然と存在する事。そして、その事実に対して個人ができることは節電しか存在しないことだと思います。たとえその効果が微々たるものであったとしても、やらないよりはましです。


個人的には何よりも、第二の故郷である茨城県で、多くの世帯で今なお停電が続いているという事実に胸がしめつけられます。この事態を少しでも良くするために、私はヤシマ作戦に賛同します。

ハッシュタグは #84MA です。

東北にいない人たちにできる、今回の地震に対する支援まとめ

みなさん不安な夜を迎えたことかと思います。
私も結局昨日は帰れず、5時ごろ家に到着いたしました。
その後、きちんと映像で津波の様子を見たのですが…本当に自分の国で起こったことか信じられない気持ちです。皆同じだとは思いますが。


亡くなった方のご冥福をお祈りします。
ただ、これから大切なのは今被災地で苦しんでいる人たちに、どういう支援を行うか。
多くの人は直接東北に行くことは難しく、かつ中途半端なボランティアはかえって
自衛隊や救助隊の負担を増やすだけとのこと。



そこで、東北にいない多くの人が今、できる支援を調べてみました。

できることとしては大きく3つ、寄付、節電、献血があげられるようです。

寄付先一覧

下のサイトに募金情報まとめがあります。
募金情報まとめ - 平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)

悲しいことに、こういった大災害時は寄付詐欺が横行するので、
信頼できる団体に寄付しましょう。

節電

エリアを超えた節電も有効らしく、また夕方以降に電力がピークになるので、
その時間帯に集中して節電を行うと有効とのこと。
http://gfrain-5.jugem.jp/?eid=30

献血

急いで献血に向かうことも大事ですが、血液は20日程度経過後は破棄しなければ
ならないらしく、しばらくたってから不足することも多いそう。
現在の献血ルームは非常に混み合っていて、ある程度血液が足りていること、
また、輸送ルートが混乱しているため、大量の血液の取り扱いに困るということもあるそうで、
すぐに動けばいい、ということでもなさそう。

何より継続的な支援を行うことが大切です。
とりあえず2週間後に献血のリマインダを入れておきましょう。
東北地方太平洋沖地震献血】情報
東北地方太平洋沖地震【献血】情報 - Togetter


下のサイトでは、もっと詳しいまとめが載っています。
【緊急】東北地方太平洋沖地震のために、わたしたちにできることまとめ | greenz.jp

「ダーツの旅」的読書会@東京アウトプット勉強会

今年に入ってから、読書会に参加したり勉強会を立ち上げてみたりしているのですが、土曜日も新たな読書会に参加してみました。
こちらの会が主催する勉強会する、「東京アウトプット勉強会」。
猫町倶楽部 -猫町倶楽部の読書会-


毎回選出される「課題本」を読了し、初めて出会った人同士でグループを組んで、課題本を中心に討議を進めていく形で行われていくのが特徴のこの会。今回の課題本は「SHARE」でした。

「ダーツの旅」的読書会

何度か読書会に参加して思うのですが、見ず知らずの人と本の感想を共有するタイプの読書会は「ダーツの旅」に似ている。もちろん、所さんの「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」のコーナーである「ダーツの旅」にです。


「ダーツの旅」は、旅という形式をとってはいるものの、一番面白いのは「旅」自体ではない。見知らぬ土地を訪ね歩くことに主眼は置いていない。むしろ、目的地で出会うおっちゃんやおばあちゃん、子どもたちのちょっととぼけたやりとりや、ほのぼのとする会話、意外にほろっとさせられる一幕に面白いみがある。「旅」はあくまでも御膳だてであって、ダーツという仕組みも偶然の出会いを増やすための工夫に過ぎない。あくまでもメインは「そこで出会う人の面白さ」であって、旅そのものではない、と思っています。


読書会も、多分「ダーツの旅」よりは本そのものの重要性は高いけれど、本を読むこと自体が目的ではない。極端な話、課題本はそれこそダーツで選んでも構わない。むしろ、本を媒介にして生まれる会話や、他の人が話す意外な視点に触れられることが、醍醐味なんだろうな、と数回参加してみて感じています。「読む」ことじゃなくて、「話す」ことに主眼を置いている。「読書会」と言っても、読書は単なるお膳立て。一番の面白さが「そこで出会う人の面白さ」にあるという意味で、まさに「ダーツ」的、とか思ったりしながら話に参加していました。

くまさんぽ

三連休、友人から「谷根千」なる場所に散歩しようと言われたのですが、恥ずかしながら都民かぶれの埼玉県民であるところの私には、どこを指す地名なのか検討もつきません。
聞くと、根津・千駄木駅周辺とのこと。なんと通勤経路ではありませんか。
それなら、ということで「谷根千」を男25歳2人、ブラブラしてきました。


駅から通りに出た辺りではは特段代わり映えのする町ではないのですが、少し細い通りに入ってみると、昭和のたたずまいを残した古い民家が、狭い路地に隔てられて立ち並んでいます。そこかしこに、豆腐屋さんがあったり、和菓子のお店があったり、粋な小物屋があったりと、風情たっぷり。東京独特の喧噪もなく、歩く人のスピードもどことなくゆったりとしている気がします。

なんとなく、「ちい散歩」に出てきそうな場所だなと思いながら歩いていたら、ばっちり取材時の写真が貼ってありました。後で調べたところによると、結構有名な街歩きスポットなのですね。



通勤経路であるにもかかわらず、降りたこともなく、こんな街並みがあることさえ知らなかったわけですが、考えてみれば東京に来てから、こうやって「ある場所を、偶然見つける」という体験がほとんどありません。その事を友人に話すと「東京で移動するときはピンポイントで目的地があるからね」とのこと。なるほど。確かに東京に出てからあてもなくダラダラ歩く、ということはあまりしていません。それこそ金沢にいたときは、古い街並みの中をぶらぶらと練り歩いたりしたものですが。単純に知り合いがいなかったということもあるかもしれませんが・・・


東京では目的のない場所にはたどり着きにくいように、街ができているように感じます。
車で移動する事は少ないし、電車網も高度に発達しているので、駅から歩いて遠出することもありません。


それはそれでとても合理的で、素晴らしいと思うのですが、なにかの折に、ふと目に付いた景色に心奪われるという経験が少なくなってしまうのは、なんとも勿体なく感じます。

自分の目的と少しでも異なるもが目に入らないのでは、自分の感性も狭まってしまうような気もしますしね。今年は、そういったものが自然に目に入るよう、少しだけ活動範囲を広げてみようかと思いながらぶらぶらと歩くのでした。

なんとか宇多田のライブust中継を見て、そんで思ったこと

早めに仕事を終えていそいそと帰る途中、やけにTL上に宇多田の名前をみかけると思ったら、なんと横浜アリーナでのライブをust中継しているとのこと。恥ずかしながらtwitterで見かけるまで知らなかったので、急いでustを見る。ホントにやってる。生中継。ライブを、ですよ?会場の横浜アリーナにいる人は金を出して行ったライブを、ですよ?

すごい時代だ、などと思いながら視聴。かなり最後のほうだったらしく、4曲ほどしか見れませんでしたが、会場の興奮と懐かしさ、そして宇多田のあふれんばかりの魅力が伝わる素晴らしい中継でした。

色んな人が最大視聴者数を記録していたみたい(自分はしていない)で、人によって若干の誤差はあるものの大体10万弱が最大ということで間違いなさそうです。

ソースのようなものは以下:

Ust日本記録のログ(だいたいな)

《今夜はみんなUstみてる》 宇多田ヒカル@横浜アリーナ 活動休止前ラストライブ #UH_WL - Togetter


ustのように視聴者が能動的にアクセスするメディアに10万人も集まったというのは、ただただ驚くばかり。ustの視聴者数としてはおそらく現段階の日本記録なんでしょうね。


しかも「『WILD LIFE』ライブ・ビューイング in シアター」と称して映画館でも上映していたとのことで、同時にこのライブを目にした人の数はどのくらいなのか、見当もつきませんね。ustの視聴者数にしても、累積でないわけですからね。

http://eplus.jp/sys/web/s/utada-sp/index.html

ライブをustで無料中継するという「事件」


さてさて、このustのことも先ほど知ったばかりなので、この中継に至るまでにどんな経緯があったのか、全く予備知識がないわけで書くわけですが。


当然、ustで、つまり無料で中継する事に反対もあったんでしょう、というかないはずがありません。映画館で上映するのとはわけが違いますからね。なんといっても銭が発生しないわけですし。


それでもこの試みは、大成功だったのではないでしょうか。宇多田の音楽に普段触れていなかった人でも、この映像を機に宇多田の魅力を再発見した人は、私を含め多いと思います。「やっぱり宇多田いいじゃん」と思った人は、万単位でいるのではないでしょうか。何より、誰でも見られるが故に、逆説的に「生のライブ会場で宇多田と同じ空気を体験できる」=「特権的な価値」が増す、という意味で、画期的な試みだったように思えます。何よりも僕がライブに行きたくなりましたし。明日のチケット誰か売ってくれねえかな。


また、ustで視聴しながらtwitterで呟き、生でその感動を共有できたのも、非常に面白い体験でした。ちょっと前の孫さんと違い、なんといっても平成の歌姫ですから。無料で配信しても、有料で見ている人=ライブ会場にいる人の価値は全く損なわずに、ustで見ている人も満足させる。すごいやり方もあったもんです。きっと、このライブが音楽配信のあり方で何かを変える変節点になるのではないかと、そんな風に思います。


それにしても、98年、私が中学生のときにデビューした宇多田が、いまだこれだけの影響力を持っているという事実には驚きを禁じえません。当時、乱立した「平成の歌姫」たるMISIA・倉木・小柳・・・等々が一線を退いている中で、やはり宇多田の才能というのは際立っていたのでしょうね。それにしてもよいものを見させてもらいました。

「節約」なんてアホくさい

「節約」なんてアホくさ。


最近「節約」関連の記事がホッテントリにあがっているのを見て、思わずそう思ってしまいます。


参考記事:
http://www.sugobu.com/money/costcut/post192/
無理せず節約するコツ


不景気という単語があいさつの枕詞に使われる昨今、そういった記事に注目が集まるのは当然といえば当然なんですが、そもそも世の中で言われる「節約」ってなんか違うんじゃないかなーと、そう思うわけです。*1


僕は家計をやりくりすることには、もろ手をあげて賛同します。家計というのは収入と支出があり、どこかでその帳尻を合わせなければいけないわけで、「あれも買いたいこれも買いたい」という人間の欲望をありのままにしていたら、破たんするのは間違いないわけですから。


ただ、世の中にはびこる「節約」、特に主婦向けの雑誌に載っているtipsのような「節約」術には非常に懐疑的です。底値表を作ってスーパーで食料品を1円でも安く買うとか、スイッチをこまめに切ることで電気代を○円浮かせる、とかその類だと思ってもらえば大丈夫です。こうした世にいう「節約」は必ず食費やガソリン代など、日々出ていく支出に向けられます。しかも、ひとつあたり数円など、ものすごく小さな単位を切り詰めようとします。



こういったやりくりは「節約」と呼べない、と実体験を通して強く思います。それは、単に「生活を削っている」だけじゃん、と。



自分の話。1年ほど前、「支出を半分にする!」と無茶な計画をたてた事がありました。ちょっとばかし預金残高が増えたのをいいことに、分不相応に生活レベルを上げてしまったことへの反動みたいなもんです。「外食厳禁!」とか「飲み物は絶対買わない!」とか誓いをたてました。自宅にあるホワイトボードにでかでかと書き出していましたね・・・ええ、もちろん、一カ月もしないうちに、ものの見事に挫折したわけですが。途中でつらくてやめてしまいました。


なにがつらいって、ものが買えないこと、ではないんです。外食できなかったり、ジュースが飲めなかったり、そういうことはまあ些末なことだと思います。それよりも、そうまでして生活を切り詰めようと、心がセコセコして、生活の質がガクンと落ちたように感じるのが、とても嫌でした。なんかすごくみすぼらしいなあ、と。


みすぼらしい、というのは他人の視点を気にしてではなく、自分の中で、です。自分の中にある「生活のイメージ」みたいなものが、一段落ちてしまうような印象。言うまでもなく、食事は人間にとって重要な、基本的な行為です。人種性別年齢にかかわらず人間は食事をしますし、多くの人は1日に3回(2回も多いかもだが)食事をとるわけで、生活に密接に関係する部分です。そこに大幅な制限を加えてしまうと、おそらく現実的な効果以上に、心理的な影響が大きく出てくるように思います。


なによりも、それだけ切り詰めようと四六時中節約のことを考えていると、疲れますし。



もちろん、これは生活にまだ余裕がある段階の話であり、赤字続きで家計がやばい、という時には問答無用で生活レベルを落とす必要がありますし、みすぼらしいと言ってる場合ではないんですが。


生活の質を落とさず支出を減らそうと思うなら、参考記事にあるとおり、

本当の節約上手になりたいのであれば高額品こそじっくりと値段交渉をしてください。

http://www.sugobu.com/money/costcut/post192/

というようなことや、生活全体の見直すということが必要でしょう。固定費で不要なものを削る、とかね。付け焼刃の「節約」は心を浪費させるだけです。

*1:余談ですが、僕はと言えば、超がつくほどのやりくりマニアで、家計簿だけでは飽き足らず「資産管理簿」とか「費目別年間予算配分」とか作っております。ちなみにこれは万人モレなくヒかれるマジックワードで、実母にさえ「ないわ……」と言われます。独身男子が家計簿をしっかりつけるというのは、僕の想像以上に奇異に映るようです。

質問にかんする勘違いについて

昨夜ツッコもうと思ってた記事が、帰宅してみると異常にはてブされていたので、一言書いてみる。


問題の記事はこれ。
鋭い質問をするための4つの奥義


就活生に向けて、「鋭い質問をするための奥義」を書き連ねているのだが……

説明会や、面接中にほぼ必ずと言っていいほど出てくる「何か質問はありますか?」というフレーズ。これに即応してキレのいい質問をすることは非常に重要です。質問をすることのメリットは大きく分けて二つです。

  • 有効な自己PRになる

第一には自己アピールになるということ。

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや




これはね、もう声を大にして言いたい。本気で言いたい。



鋭い質問をして一目置かれることと、自己PRするために質問するってことは完っ璧に別だから!



論理的でもなんでもない僕の主観丸出しの意見ですが、特に首都圏私立大学生はここをはき違えている人が多い、と感じていた。どっかの業界雑誌か2chからコラージュしたような意見を持ち出して、「もっとこうしたらいいと思います!」とか「こんな体質はバカらしいと思います!」とか、質問のフリをして意見を言おうとするやつがまーほんとに多かった! いや、それ君の主張ですやん!あと質問が異常に長いよ!
「こんな深い意見を持ってる俺ってすごいでしょ」とドヤ顔たっぷりなんだが、社員は苦笑い……みたいな風景。いや、バカらしい体質だと思う企業なんか受けるなよ、と思いながらそれらの質問を聞いていた就活次代。今の事情は知らないが、それほど風潮が変わっているとは思えない。


確かに鋭い質問をする人は目立つし、印象に残る。でも、それはあくまで、鋭い質問をする→論理能力がある→ある面では他の人より秀でているから目立つのあって、目立つために鋭い質問をしようとしても、大体付け焼刃で見抜かれてしまう。そういった付け焼刃を目にした時のやるせなさは、なんとも言い難い。



フォローしておくが、記事の後半、鋭い質問をするためのコツについては、異論は全然ない。特に4番などは非常に重要だと思う。このような姿勢を持ち続けられれば、確かに鋭い質問力は身に付くだろうと思われる。それが実践できるかは、その人次第としても。
ただ、前提がちげーだろそれ、と思うわけです。


今の就活みたいに、他人を蹴落としてでも〜みたいな利己的な場面ならそれでもいいかもしれないが、普段からこんな風にしていると信用を失うと思いますよ。







最後に、全く関係ないけどこのサイト自体にもめっちゃツッコみたい。「国内第7位の就活サイト」て。


「7位」て。